コロナの第六波が、いよいよ猛威を振るいまくり昨日の時点(2022年1月25日)で
大阪の新規感染者は8612人。
今までは、数字を見てもどこか他人事だったが、今日は違う。
だって、家族が2人/8612人になったから。
息子のクラスで。
先週の土曜に、小学生の息子の体調が良くなかった。
熱も上がり始めて、風邪かなと思った。
まさか、とは思ったけど一応PCR検査は受けておいた方が、僕ら夫婦も安心なんで
受けさせることに。病院から午後の検査になるので、開始前に来てくれたら、それほど
待たずに検査を受けれるとのこと。
午後診の開始30分前に到着して、受付に行くと、すでに人が何人かいた。
それでも、少し待って診てもらう。僕は、車で待機していたら続々と人が集まり始めて
帰る時には、病院の玄関から長蛇の列が。
解熱剤も効き始めて、熱が下がり、咳だけが残ったけど本人は元気になっていた。
その後も、熱の上下はあったけど薬で下がるので、ただの風邪かなと思っていた。
その反面、次は奥さんが同じ症状を訴え始めて、僕よりも何倍も息子と一緒に生活しているので
風邪をもらったんだろうと、夫婦とも思っていた。
翌朝、息子のクラスでコロナ陽性者が出たため、学級閉鎖との連絡。
PCR検査。
息子に聞くと、週末結構の数の児童が授業中、保健室に行っていたらしい。
ちなみに、息子の横の席の子は、ばんばん咳をして保健室へ行っていたとか。
この辺りで、もしかして?と思いつつ、僕は仕事へ。
とは言うものの、コロナの場合、解熱剤が効かないって聞いていたので、まだ
半信半疑だった。
仕事が始まって、一時間したくらいで奥さんから電話。
基本、超ポジティブシンキングな僕は、息子の陰性がわかって、つい電話して
来たのかなと思った。もちろん、出れないので休憩時間に折り返そうと思っていた。
また、奥さんからコール。
この時点で、8割くらい察した。………ただ、いやもしかしたら?(←最後まで希望は捨てない)
休憩時間に入った瞬間、奥さんに電話すると「陽性だった」と。
会社を早退して夫婦でPCR検査を受ける事になった。
「陽性」の判断は病院から来たが、その後の指示は保健所からあるから待機するように言われる。
ただ、病院からは「現在、保健所はパンクしていて指示が来るまでに時間がかかる」との事。
濃厚接触者は、PCR検査を受けれると言ってくれたので受けることにした。
息子は、陽性が判明した。奥さんも息子同等の症状が出ている。僕は、無症状だが共に生活している。どちらにしても、はっきりさせた方が良いかなとの判断だ。
病院に着くと、昨日の何倍も長い列が玄関から伸びていた。
先に並んでいた奥さんが、家族は一緒に受けれるとの事で、呼んでくれた。
完璧な3密。
院内に入ると、そこは昔のギャグ漫画でよく見たバーゲンセールで商品の取り合うシーンのように
超密集空間。そして、順番待ちしている人でいっぱいなので、人の動きが全くない。
咳をしている人もたくさんいてる。なるほど、たしかに、ここにいるだけで、かかっていなくても、
うつってしまうと思っちゃうのは、仕方がない。
検査は、インフルエンザと一緒でテッシュの先端をくるくる巻いて細い先端を作ったような
長い棒を鼻の奥へ突っ込むやり方。聞いていたより、苦ではなかった。
それから、会計まで1時間もまたあの超密集空間に待機する事に。
病院の受付の方も、本当に大変そう。めまぐるしく働いていて、その間に何人もの人に同じ質問を
回答したり、注意したり、そりゃ、多少荒っぽい対応になると思う。病院側も患者側も皆、イライラしている。
第六波であっても、こんな状態なのは何が原因なのか?
病院が対応していないから?
保健所の指示を待たずに、検査を受ける人が多いから?
保健所の指示が遅いから?
政府にせい?
答えは、わからない。
ただ、言えるのは、コロナになったこと自体は「悪」ではない事。
被害者なんだよ。
家族が陽性。
息子は、咳は残るけど元気いっぱいに。奥さんも薬が効き始めて、落ち着いてきた。
念のため、無症状の僕とは生活空間を分ける様にした。
翌日、奥さんは午前中に病院から「陽性」の診断がくだる。
しばらくすると、保健所から指示が出る。宅配サービスなどの説明を受けたり、アンケートに
答えたりと手続きを進めていく。
僕は、連絡がない。奥さんは、きっと症状もないから「陰性」なんだと言うが
結局、それが早とちりで、動いた後、「陽性」でしたって連絡があったら、思いっ切り拡散しかねない。動くに動けない。
奥さんが、再度病院に確認すると、調べてくれて「陰性」だと教えてもらった。
その後の行動については、保健所の指示を待つしかない。もちろん、来ない。
市役所のHPを調べていると問い合わせ先があったので、電話してみる。
女性職員さんが対応してくれた。これが、めちゃくちゃ丁寧に対応してくれた。
警察、役所でこんな対応してくれたのは、皆無に等しかった。
ここで、濃厚接触者が「陰性」だった場合の対応を聞けた。
家族で「陽性」者がいて、発熱より生活空間を分けて居れば
発熱した日より、10日間、自宅待機になる。
ちなみに、「陽性」の場合は、症状が治まってから10日間が自宅待機期間となる。
その間に、症状がでた場合、リセットされ、再度症状が治まってから10日間になる。
陽性、陰性どちらにしても濃厚接触者も自宅待機期間が発生するにで、普段の備蓄の大切さを
感じた。災害だけじゃなく備蓄は必要。
正直、当事者にならないと、やっぱり気付けない事は多い。
はじめて、出前館頼んだよ。
買い物に行けないので、市が宅配サービス(昼・夜、家族分)を無償でしてくれる事に。
しかし、今からの申請だと明後日の昼からになる。
30分内の買い物はオッケーなので、急いで生活必需品と多少の食料を買いに。
まとめ。
ここまで感染が爆発的になると、予防していてもうつってしまうんだなと感じた。
どこに行ってもアルコール消毒は欠かさず行い、検温も毎回クリアして
帰宅したら手洗い・うがいをして、もちろんマスクは不織布を毎日取り換える。
それでも、かかる。「オミクロン株」は、人が大きく動き出した中で大きく広がっている。
でも、どうやらワクチン効果もあって「デルタ株」の様な脅威はみられない。
でも、世の中には、必要な情報が手に入りにくい。
また、未知に対する恐怖から、自己防衛のため、分断を進めてしまう。
現場は、対応をじっくり考えるほどの余裕なんてないのは、目の当たりにした。
この現状を乗り越えるには、手を取り合って協力し合うしかない。
問題は多岐に渡ると思う。
でも、今回当事者になれた事は、意味があったように感じる。隔離された中でに生活の大変さは
経験してみないとわからない。普通の生活が、実は一番良い。仕事の愚痴を言える方が平和なんです。
コロナになった人も、なってない人もご自愛くださいませ。