漫画家を目指す、すべての人の必読書①手塚治虫のマンガの描き方


手塚治虫のマンガの描き方

漫画家「手塚治虫」が書いた「手塚治虫のマンガの描き方」という本を知っているでしょうか。
昭和52年の発刊なので、とても古い本にはなりますが、マンガを描く人であれば絶対に読んでおいて
損はしない内容だと感じました。

手塚作品を一度も見た事がない方も

手塚治虫の絵がちょっと古いと思っている方も

デジタル世代ですけど何か?って思われている方も

マンガを愛しているのであれば、この本を是非手に取ってもらいたい。
この記事では、この本の魅力を書いていこうと思います。

では、はじめましょう!

どんな本?

我が国において、今もなお世界に勝負できるモノ。
それは、「マンガ」そして「アニメ」
そして、これらを……特にマンガにおいて革命を起こしてきたのが
漫画家「手塚治虫」
マンガの神様と呼ばれ、戦後たくさんの子供たちに夢を与え続けた手塚治虫先生。
その神様が、マンガの基礎の基礎から丁寧に教えてくれるのがこの本です。

鉄腕アトム、ブラックジャック、火の鳥etc…
タイトルくらいは、聞いた事があるのではないでしょうか。
絵のタッチからは、想像できない内容のディープさは、手塚作品の魅力ではないかなと思います。
でも、その部分もこの本には、書かれていました。

昭和52年発行の本なので、たしかに時代的に古く感じるところは、あるかもしれません。
当然、アナログでの描き方の説明ですし。だから、僕の様なマンガを今から描こうとしている
初心者が一冊目に読むのは、おススメしませんが、二冊目以降に読むのなら必読の本だと思います。

何が書いてあるの?

いきなり、マンガを描いた事がない人にマンガを描きなさいと勧めたりします笑

マンガの練習方法や使用道具、ストーリーの組み立て方などのノウハウ。
キャラ設定の考え方、表情の描き方、演出の手法などなど初心者が学ぶべきスキル的な事が
たくさん書かれています。

でも、この本の魅力はそれだけでは、ありません。

手塚先生のマンガに対する哲学、期待、希望が赤裸々に書かれています。
今でこそ、マンガは文化・芸術の域に入ろうとしていますが、
過去は子供が見る、くだらないモノとして扱われていました。
それらマンガへの批判に対しての激しい反論や
反対にマンガが与える子供への素晴らしい影響・可能性に触れて
ご本人の幼き時に体験した母親とのエピソードなど
ただの教則本ではない内容となっています。

神様の個人授業。

この本は、なんといっても神様「手塚治虫」先生に直接一対一で
個人授業を受けている体験ができます。

まるで、目の前で僕だけに話さているように感じる文章は
時には、ユーモアたっぷりに笑わせてくれたり
時には、熱くマンガとはという先生のポリシーを語ったり
読む側の感情も大きく揺さぶられます。

マンガで生きていきたいという人には、決して甘い言葉で
聞きざわりの良い事は言わず、現実と向き合うように語られます。

厳しくも暖かく、かつ努力を促してくれる先生に出会えます。

色んな場面で、著名な作家や関係者が手塚先生の個性派っぷりを語られる
場面がYouTubeの動画なんかで見たことがありますが、
この本を読めば、それらを感じる事ができます。

また、ブレないマンガ論を持っており、これは読む人によって
共感出来たり、出来なかったりする所はあるかもしれません。
しかし、どちらにせよ自分自身もブレないマンガ論を持つことは必須なんだと
感じました。

まとめ

この本は

マンガを描き始めよう、描いている人が読むべき本。
(初心者は、二冊目以降で)

マンガの基本中の基本がわかる本。

マンガの可能性と手塚先生のマンガ論がわかる本。

となっています。

まだ読まれたことがない方は、是非読んでみて下さい。
ちなみに僕はkindle版(紙より断然安い!)を購入しました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


手塚治虫のマンガの描き方


マンガの描き方―似顔絵から長編まで (知恵の森文庫)

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