人生初の手術を受けてきました。

昨年の12月くらいから、親指の関節を曲げると違和感があって、病院で診てもらうと

バネ指と診断を受けて、二回ほどリハビリしましたが全然良くならず痛みもあったので

手術を決意しました。これまで大きな病気も怪我も経験したことがない僕にとっては、

とんでもなく恐怖でしたが、先生が「以前、炎症を抑えるために打った麻酔の注射くらいの痛み

しかありません」と言ったので、ただその言葉を信じて決めました。

大したことない、、、

バネ指の原因は、親指に伸びる腱にトンネル状の膜が数か所あり指の付け根のあたりの膜が固くなって

いる為でした。近くで水が溜まっていて指の使い過ぎが原因。付け根の辺りで炎症を起こしており、

それを体が直そうとした結果水になったそうです。その水自体は自然に消えるんですが、炎症を

起こしたことで、近くの膜が固まってしまったみたい。仕事上どうしても指は使うし、

特に新しい事をやったわけでは、ないのですが年齢によるものなのかなと思います。

この膜に腱が通っていて、通常は指を動かす際伸縮してもストレスなく動くのですが、膜が固く

腱を抑え込んでいる状態なので引っ掛かりが出来て、バネみたいな動きになるとともに、痛みが

出ていました。

今回の事で気が付いたんですが、無意識のうちに指って曲げていたんだなと。そして、関節ひとつ

曲げられない事がこんなに不自由なのかとも思いました。曲げると「パキッ」となって、

痛みがあって、もう片方の指で戻さないと戻らない状態でした。

逆に言うと曲げなければ、生活はできました。なので仕事もしてましたが、なかなか普段通りには

いきませんでした。

手術に内容としては、局部麻酔で付け根を三針分くらい切って固くなった膜を切るものでした。

先生も30~60分くらいで済みますと大したことない風でした。

三日くらいは不自由になるけど、10日~2週間で抜糸もできると聞いてたので、その内容を

会社の人たちにも説明すると、しょっちゅう骨折している先輩から

「ああ、そんなん手術って言わへん」とか、他の先輩も「手術室じゃなくて処置室やし大丈夫

やろ」って言ってくれ、なんとか落ち着かせていました。なかには、ひやかすおばちゃんとかも

いましたがw(さすが子供二人産んでたら腹決まってました)

とにかく二週間、痛みと不安を抱えて過ごして迎えた当日。

超順調な運び

お世話になっている病院は、人気があるのか普段の診察も時間通りになることがないくらい

人が多い。しかし、こんな日に限っては時間通りに順番が回ってくる。

全然関係ないが、午前中にいる受付の女性の声がめちゃくちゃ胡蝶しのぶに似ている。(超好き)

処置室に通され先生を待つ間、血圧を測定したんですが、極度の緊張のため看護師さんが

笑って「ちょっと高いですね、5回深呼吸しましょう」と言って、再計測。指先にでっかい

洗濯ばさみみたいなものをつけて酸素の計測も。両方の数値を診て、やさしい笑顔で

「正常に戻りましたね、数値、良い方ですよ」と言ってくれた。

処置室に徐々に人が集まってくる。

ああれ??大したことないやんな?なんかピッて切ってキュッキュッって縫って終わりじゃないの?

だんだん不安になってきた。

先生も合わせて4人の人間が僕の為に集まって来てると思うと、余計緊張してきました。

仰向けに寝た状態で左腕を伸ばした状態で先生は、僕に背を向けて左側に座りました。

この大勢だと患部は起き上がらないと見えない状態で、とりあえずはグロい光景は見なくて

済むと安心しました。天井を見ていたら、先生が背中を向けたまま急に手術の説明を始めて

「ここをこのくらい切ります」

(この体制だとみ、見えない、、、)「は、はい」

「じゃあ、麻酔打ちますね」

とついに人生初の手術が始まった。

人生初の手術開始

「ごめんなさいね、この麻酔が痛いんですが、、、」

うん、たしかに痛い。しかも長い。内心どこまで痛みが大きいのかが一番不安だったので

ここが一番の勝負所だと定めていました。お!これくらいか!たしかに、先生の言う通り

これくらいなら、まだ耐えれる。と思っていたら、麻酔がすぐに効いてきて手の感覚がなくなって

きました。

「ここはどう?感覚ある?」

と何かでつつかれている様だったが、全くわからず、でも確実にまだ感覚がある箇所があって

「そこ、わかります!」とちょっと張り気味に伝えた。だって、手術中に効いてないところが

あったらって想像したら恐怖でしかない。

二回目の麻酔はほとんどわからなかった。

左手に布を被せられて、手術は始まったが何が起きているのかは全然わからない。

先生とその向かいにさっきのやさしい看護師さんが助手として座っていて

患部の裏側(手の甲)の感覚は全然あって、先生や看護師さんの手のぬくもりが感じられた。

この温かさが僕の不安な心をめちゃくちゃ和らげた。

痛みは全くないが、ひっぱられる感覚はあるので、想像以上にグイグイされると心配になる。

い、一体何がどうなってるの??って。

先生から「痛かったら教えてくださいね」とか

「痛かったら、ごめんなさい」とか言われると全然痛くないのに

「え?今から(痛いの)来るの??」って身構えてしまうww

結局、何回も先生にビビらされたが本当に無痛でした。

縫合する時も「ちょっと時間が経ってるのでチクッとしますが、、、」

ち、チクッとするんかあと構えたけど全然でした。

でも、もう少しだけ麻酔を追加して無事終了。

想像していたよりも

先生からは、思っていたよりも膜が固くなっていた事を告げられた。

なので、指先に少しだけ違和感は残ったみたい。でも、これ以上切ると指が変な動きする様に

なるからやめたと言われて、先生大正解!と言いたかった。痛みさえなければ違和感あっても

気ならないんで。とにかく、三日安静にしたら傷はふさがるとの事。それから、動かす練習しましょう

という事になった。先生の術後の説明中も終わった後も看護師さんがずっとアルコールで手を磨いて

くれていて、麻酔のせいで感覚がなかったけど結構強めに拭かれていたと思う。

病院出た後に手を見ると指や手のひらに血の跡がちょっとだけ残っていて、やっぱり血は出てたんや

なと知った。術後に包帯まかれる前に先生が「傷見ます?」と聞いてきたが、食い気味に

「いいです!」と断っていて正解だった。たぶん見たら気失ってたwww

看護師さんからも言われたが、だいぶ奥の方まで切ったみたい。

人生初めての手術は自分が想像していたよりも、本格的な手術だった。

しかし、片手生活はなかなか不便で奥さんに大変お世話になっている。

そして、人間の体って本当にゆっくり回復していくんだなとも思った。

まとめ

今回、病気・怪我知らずの僕がここまでお医者さんにお世話になったのは初めてで、色んな意味で

良い経験になった。現在、コロナ禍において医療従事者の皆さんは、本当に大変な中いつ終わるか

分からない戦いを続けられている。自分にできる事は、できるだけ皆さんのお世話になることがない

様に気を付けていくことだと思います。とにかく健康である事が一番であること、そして感謝する

事なんだなと感じました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

追伸

今日は、ほぼ片手で文章打ちましたww

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