4回転職経験ありの私が、仕事をやめたいけど、やめられない人に向けて伝えたいこと。

私は、4回の転職を経験しました。うち、2回はブラック企業からの脱出でした。
特に前職の経験が精神的にダメージが大きく辛かった。
もし、あのまま続けていたら病気になっていただろうなと思います。
しかし、当時の私は、社会人になって一番苦しいと感じていたのに退職を
一切考えていませんでした。

ギリギリのところで、会社をやめる事ができ、解放されて自分は洗脳されていたと
気付く
ことができました。そして、自ら強い自己暗示をかけて苦しめていたことに
気付きました。
でも、この経験は私だけではないのではないのかと考えるようになりました。
そして、未だに自分自身を責めて地獄の様な職場に、苦しめられ続けている人がいるかもしれない。
そんな人に向けて今回の記事を書こうと思いました。

この記事は

・仕事をやめたいけど、なかなかやめる決意ができない人

・全部、自分のせいにしてしまう人

・他に行っても、どうせ同じでしょ?と思ってしまう人

に向けて私の経験した事をとおして、少しでも自分の職場また自身を
見つめ直すきっかけになればと思います。

仕事をやめれない。

転職=「逃げ」「負け」→悪いイメージがある

私は、高校を卒業後、就職して最初の職場でリストラされます。
その後、再就職した会社がブラック企業で体力的にキツイ仕事でしたが
待遇面でも恵まれていなかったので自主退職。
この時の私の心境は

次こそは、一生の仕事にするぞ!!

そう決意して、全くの未経験の建築営業の仕事に就きました。

真面目な人ほど、転職に対して良いイメージがない。

たしかに、物事をすぐに投げ出すことのデメリットはあると思います。
しかし、仕事とは人生において心身ともに最も充実した期間過ごすことになります。
その貴重な時間を、どう過ごすかは非常に重要なことです。

条件が合わない、仕事に向いていないなど自身とのミスマッチを感じて転職をすることは
決して間違いではありません。
また、一度就職をしたらミスマッチを感じているにもかかわらず、我慢をしてその場に
居続けなければならないということは、全くないです。

ただし、一日だけ出勤して自身とのミスマッチを判断するのは、よっぽどの事がない限り
早いと思います。最低3年は続けるというのが一般的ですが、そんなに長くなくても
大体の仕事の流れ、この職場にいたら10年後、自分がどうなっているか想像できるくらいになれば
判断しても良いと思います。
人によりますが、私は1年半~2年くらいで判断できるのかなと思っています。

30代向けLP

会社目線が強すぎる

私も以前は、同じ思考でした。
会社というのは、常に戦場であると思います。仕事に追われて従業員たちは
必死に働きます。現場は猫の手も借りたい状態。

今、やめたいとか言ったら〇〇さん死んじゃうかも・・・

と、自分が仕事をやめた後のことを考えてしまい、なかなか辞めたいと言い出せない。
自分が辞めたら、会社は回っていくのだろうか?
とか考えたり。しかし・・・

会社は、全く問題ありません!!(断言)

ショックかもしれませんが、あなた一人辞めて潰れたり回らなくなる職場は、ほとんどありません。

会社というのは、あなたの他にも食べささないといけない従業員がいます。
だから、なんとかしてでも回していかないといけないし、全力で潰れない努力をします。

その為には、手段を選びません。
例えば、会社存続の為に必要なのであれば、あなたを切ってしまう事だってやります。

そう、会社目線に立っていたとしても、冷酷な判断をされる時はあります。

それが「リストラ」です。
私も8年間務めた会社でしたが、リーマンショックの影響でリストラに遭いました。
しかも、結婚したばかりでしたし、翌年には子供が生まれる予定でした。
当然、一個人のことなど関係ないのです。だから、働く側もどこかで割り切って会社とは向き合う方が
良いと思います。私もこの経験から会社と自分との間で、ある程度の線引きはしています。

経営者でない限り、会社の為に骨をうずめる覚悟など必要ない。

捨てられる時は捨てられる。

会社も存続していかなければなりませんし、共倒れが一番最悪です。
会社の維持を感情で左右されるような職場は、従業員にとって危険です。
だから、どちらが悪いということではなくて、互いが己を守り必要があるという事です。

自分を卑下してしまう

営業の職場は、まさに「ザ・営業」という感じでした。

成果がでなければ、怒鳴られ、どつかれる。同僚・先輩はあからさまに見下してくる
そんな職場でした。

初日に起きた出来事=洗脳の始まり

大げさに聞こえるかもしれませんが、私自身がこの職場から解放された時に
「これって洗脳やったんやな」と気付きました。それくらい、この時期の私の
判断や行動が今までの自分とは違っていたんです。

まず、事の始まりは出勤初日のことでした。
まだ名前も知らない先輩が目の前で、上司に怒鳴られて提出した書類をくちゃくちゃに丸められ
投げつけられていました。
いきなり過ぎて、びっくりしました。ドラマとかで見る光景でした。

私は、これまで言いたいことは、役職関係なくハッキリ言うタイプでした。
若さもあって、ぶつかる事もありましたし、なんなら辞めてやる!ていう気持ちがあったと
思います。
しかし、自分で言うのもなんですが「まじめ」「転職」に良いイメージがない
同じ職場で働き続けるのが正しいと考えるタイプでしたので、今回の転職でもう二度と辞めない
と心に決めていました。

真っ新の状態で、恐怖を植え付けられると以前のように噛みつく感情が出せなくなっていました。
その上、辞められないという自己暗示はさらに心を弱くします。

やがて、私自身も同じように怒鳴られるようになります。
しかし、時に優しく接してくることもありました。この「恐怖」と「優しさ」の緩急が
有名な洗脳の手法なんです。
心身に強いストレスを与えられ、その後に優しく包まれると、この人間に従ってしまう自分になってしまう。
DV夫から、なかなか離れる事のできない妻も同じ心理状態になります。

蹴落としあいの職場環境

誰かが、この職場では「ターゲット」になりました。
最終的に私がなったのですが、最初は同時期に入社した人が「ターゲット」になっていました。
「ターゲット」になってしまうと、会社全体でその人に対する態度が変わります。
そうしないと、自分にも火の粉が降ってくる可能性があると考えているから
皆、上司の「ターゲット」にならない為に必死でした。

やがて、「ターゲット」だった人が退社して私に狙いが定まります。
すると、周囲の人たちの私への態度が変わっていきました。

また、見えない序列に優越感に浸る先輩の姿もありました。一番印象的だったのは、私が辞める事が決まった時に先輩に言われた一言でした。

ニアニア顔の<br>クソ先輩
ニアニア顔の
クソ先輩

一番下(私の事)がいなくなって、しんどいわ。

今までは、お前がいたからな。今は必死だよ。

人生でこれ以上のクソ先輩(おっと、口が悪過ぎましたね)を見た事がありません。
てか、わざわざ、そんなこと言いに来なくて良いだろ?

今でこそ、こうしてなんちゅう先輩だと憤慨できますが、当時はこんな事言われても
「仕事ができない私が悪い・・・」
と思っていました。

日常的に、卑下され続けると、やがて自分で卑下し始める。

毎日、上司には

「お前は何も知らないな」

「こんな事もできないのか」

と日常的に言われ続けて、周りからも

「また、言われてるは・・・」とか

上司に報告に行こうとしたら先輩が
「あ、ちょっと待って。お前の後に報告したら関係ない俺も被害受けるから」とか

こんな扱いをされていました。

仕事ができないのは、事実でしたし「初契約」も通常より遅かったのですが
「初契約」の利益額と継続性、その後私が担当していた物件達の成立率を考えたら
タイミングの問題だったと思います。
しかし、周囲の言葉は私に大きく影響を与えました。

他に行っても同じだという思い込み

思考が停止してしまった私は職場へ向かうのに家を出る際、
妻に言われた一言で自分の状態に気付かされます。

30代の一番働き盛りの男がなんちゅーしけた顔して家を出ていくの!!

たぶん、こんな顔してたんでは?

このままじゃダメだな。本当に病気になるわ。

でも、そんな状態でも「仕事ができないのは自分のせい」と責め続けていたので

こんな自分が他に行っても同じ状態になる。

と思い込んでいました。

環境を変える事は、根本的な解決にはならない可能性はある

が、解決に向かうきっかけになるのは間違いない!

たしかに、一般的にも言われることで
転職先が同じような職場だったら、また苦しまないといけない。
大事なことは、自分が変わる事だと。

正論だと思います。

しかし、転職先が同じような所とは限らない。
また、自分を変える挑戦を始めるためにも環境のリセットは、必要だと思います。

実際に今の職場に転職して

「こんな緩い自由な職場ってあったの?」

「定時で終われる会社って存在するんだ」とか本気で思いました。

自分の命以上に大切な仕事などない!

日本人は世界的にも「勤勉」「まじめ」なイメージが強く、その国民性は当てはまっていると
思います。
でも、これだけは声を大にして伝えたい。

自分の命より大切な仕事などない!ということ。

だから、絶対に会社のために命を削ったり、捨ててしまうなんてしないで下さい。

今の仕事がたまたま、あなたとミスマッチなだけで、あなたの価値とは全く関係ない。
その渦中にいると、自分は何をしてもダメだとか、価値がないとか考えてしまうかもしれません。
しかし、世界は多様化しています。その分、職種だって増えている。
仕事の価値観も変わってきている。

だから、あなたの可能性もまだほとんど未知なのです。

その未知の可能性を知るためには情報が必要です。
情報を得る事への努力さえ、怠らなければあなたの力を発揮できる仕事を探し出すことは
絶対にできます。

一度、俯瞰で自分や今の職場を見てみて下さい。
そして、本当に自分は今のままで良いのか自分に問いかけてみるのも良いと思います。

私も転職を繰り返してきましたが、今が一番良い条件で職場環境も良いです。
不満も、もちろんあります笑
でも、転職したこと自体に後悔はありません。前の職場に戻りたいと一度も思ったことはないです。
この記事で、苦しんでいる方の心が少しでも軽くできたら幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。



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